「質的研究の肝は“アライメント”」 ~ASEAN諸国における体育教員の育成支援を通じた研究より~佐藤貴弘(筑波大学体育系教授)

令和7年度第1回となる今回は、海外での豊富な体育科教育活動等により現在は筑波大学体育科教員として「体育・スポーツにおける多文化共生」を中心に教鞭をとられている佐藤貴弘教授です。佐藤教授が取り組んでこられたASEAN諸国における体育教員の育成支援に関する研究事例を通して、質的研究の重要な概念である“アライメント”に焦点を当てて解説いただきます。

質的研究とは?

数値では測ることのできない、「人の経験」や「特定の現象」を深く掘り下げ、その背後にある意味やプロセスを解明していく研究手法です。アンケートや統計分析といった量的研究では見過ごされがちな、個々の声や文脈、そしてそこから生まれる複雑な相互作用を、理論を通して追求することで、より本質的な理解へと繋がります。佐藤教授は、この質的研究のプロセスにおいて、研究対象、研究目的、研究方法、そして最終的な考察と結論が、いかに一貫性を持って「アライメント」されているかが、研究の質を決定づける「肝」であると強調されています。この「アライメント」の重要性を、具体的な研究事例とともに学ぶことで、皆さんの研究にも新たな視点をもたらしてくれることでしょう。

開催概要

開催日時 2025年08月22日(金) 18:00〜19:30
会場 Zoomオンライン開催

◆JASM会員様には、セミナー開催2日前頃にZoom URLを会員MLにて配信いたします。
◆セミナー資料は、開演時にZoomの「チャット」機能を通じて共有しますので、可能な限りPCでの受講を推奨します。
対象 研究者、大学院生、福祉・医療施設、教育現場等で働く方々(実践者)
定員 オンライン参加の定員 300名(先着)
料金 令和7年度第1回の今回は、JASMの認知度向上のため無料といたします。

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